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人々の暮らしに根ざした厄年

 煩雑な日々に追われていると、自分の重ねてきた年齢さえも忘れがちになります。しかし、「厄年は気になる」という日本人は殊のほか多く、正月から2月の節分にかけて全国の神社では厄祓いのご祈祷を受ける人が多く見られます。この現象は一体何に起因するのでしょうか。 日本人は厄災や厄難を受けやすいと信じられている特定の年齢を「厄年」と呼び慣わしてきました。厄年に込められた祖先の知恵や、日本人の「年」へのこだわりを知り、節目節目に神々に感謝してきた日本人の、慎み深さの一端を学んでみましょう。

厄年に込められた祖先の知恵

 長い人生には、体調不良や厄災が重なることがあります。その年回りをよくよく考えて見ると厄年であった、とはよく耳にする話ですが、そもそも日本人にとって厄年とはどういう意味を持っているのでしょうか。
近年、厄年として伝えられている年齢の根拠を、医科学的に解明しようとの試みもなされていますが、特に、男性の42歳と女性の33歳は、女性はホルモンの分泌量の変化や、男性は免疫力低下などにより体調不良を起こすことがデータ的にも多いようで、厄年と合致することに改めて驚かされます。
「厄年」には遠い祖先からの生活から学んだ知恵や教訓が込められています。今までの不摂生への反省や、生活に緊張感を与える意味においても大切な節目とされてきたのです。

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神職 藤岡邦彦 神道の世界
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