◆「年(とし)」を大事にしてきた日本人
日本人ほど「年」にこだわってきた民族はないでしょう。子どもが生れれば初宮詣に行き、そして七五三詣、成人式を経て、還暦(かんれき)や米寿(べいじゅ)などの長寿を祝う「年祝い」を行います。
日本人にとっての「年」は単なる時間の積み重ねではありません。人生は山あり谷あり様々な厄災が待ち構え、それを乗り越えてゆくことの難しさを私たちは日々の生活の中から学びます。だからこそ、日本人は日々の生活を大切にし、「年」を重ねるごとの喜びをかみしめ、神々に「生かされている」ことへの感謝の念を忘れませんでした。「厄年」は、陰陽道(おんみょうどう)の説として大陸より伝えられ、平安時代には公家社会に広まり、武家社会を経て、民間へと流れていったと言われています。日本人の「年」へのこだわりがあったればこそ、厄祓いは全国的な広がりを見せたのでしょう。
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